趣味話

こんにちは。トシロウです!

いよいよ明日から映画「フューリー」が公開です。

楽しみですね。

戦闘アクションと登場人物の心情がかなり作りこまれているとのことなので、見応えありそうです!

 

個人的な趣味ですが、映画といえば来年公開予定のアニメ映画「虐殺器官」「ハーモニー」もかなり楽しみです。

どちらも伊藤計劃という作家の小説が原作となっており、同じ世界内での物語です。
数年前小説を読んでハマッてしまいました。

 
「虐殺器官」は物騒なタイトルですが、ホラーではなくSF小説で、「ベストSF2007」国内篇第1位、「ゼロ年代SFベスト」国内篇第1位の作品です。

虐殺器官

主人公は内戦、民族衝突が起きている国に赴き、争いの原因となっている要人を暗殺するアメリカ特殊部隊の隊員です。

数々の任務を経ていくうちに、彼は内乱が起きている地域には「ジョン・ポール」というアメリカ人の影があることに気付きます。

ジョン・ポールの行く先々で内乱が起きるのはなぜか、ジョン・ポールとは何者で目的はなんなのか。それを突き詰めていくうちに、主人公は思いもよらない真実に行き当たる、というストーリーです。

 
「ハーモニー」の方は「ベストSF2009」国内篇第1位に選ばれ、第 40 回星雲賞、第 30 回 SF 大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞しています。

ハーモニー

「虐殺器官」の世界で発生した全世界規模の騒乱の後、その反動で極度な生命主義社会が実現し、それを担う統治機構「生府(ヴァイガメント)」が誕生します。

主人公は生命主義を受け入れない地域と交渉する「螺旋監察官」という職に就いています。

健全さと慈愛に満ちたユートピア的な社会の中で、主人公はなんともいえない窮屈さと生き辛さを感じています。

ある日、健全で幸福な筈の社会を揺るがす重大な事件が起き、主人公は事件の捜査にあたります。

首謀者の目的を追う中で行きつく驚愕の真相、「ハーモニー」というタイトルに込められた意味にハッとさせられる作品です。

原作者の伊藤計劃は「メタルギアソリッド」で有名なゲームデザイナー、小島秀夫と交流があり、「メタルギアソリッド」の公式ノベライズも担当しています。

伊藤の作品は小島も絶賛。メタルギアソリッドのファンにも楽しんでいただけると思います。

伊藤計劃は「虐殺器官」でデビューしてからわずか2年後、34歳の若さで亡くなりました。20代の頃から癌を患っていたそうです。

しかし、彼の作品は「PROJECT ITOH」として多くの人に伝えられていて、今回の映画化もその一つです。

映画のPVで紹介されている「これがわたし。これがわたしというフィクション。わたしはあなたの体に宿りたい。あなたの口によって更に他者に語り継がれたい。」という伊藤計劃の言葉は、彼の作中や「メタルギアソリッド」ゲーム内に出てくる「ミーム」という考え方を反映させた言葉であり、彼や彼の作品を遺そうとする人たちの思いを表しています。
今から映画がかなり楽しみです!

原作の小説は本屋でも売っていますし、大抵の図書館に置いてあります。
少なくとも静岡市、焼津市、藤枝市、島田市の図書館には2冊ともありますよ。

気になった方はぜひ一度読んでみてください。

完全に趣味の話でしたが、今日はこの辺で。

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2 Comments

  1. ピンクくん より:
    すごく、詳しいですね。
    噂通り、アニメが好きなんですね。

    また、いろいろ紹介してくださいね。
    • トシロウ より:
      ピンクくん様

      コメントありがとうございます。
      アニメ好きですよ(。-∀-)
      この作品は実写でもアニメでも映像化されればきっと観ますけど(笑)
      今からすごく楽しみです。
      よければ小説読んでみてください。
      また他の作品も、ほどほどに紹介させていただきます(。-∀-)

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